伊勢神宮について
わたしたち日本人の心のよりどころである、伊勢の神宮についてご紹介します。
神宮
三重県伊勢市に鎮座する日本の総氏神様、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする皇大神宮(通称:内宮・ないくう)と、食物の神様である、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りする豊受大神宮(通称:外宮・げくう)、そして別宮、摂社などの全125社を総称して神宮と言います。
天照皇大神
皇室のご先祖様、御祖神(みおやのかみ)で神宮の主祭神です。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の禊の際に、その左目から産まれたと古事記に伝えられます。伊邪那岐命に命によって、高天原を統治することになり、今日に到るまで高天原より日本の国をご守護下さる総氏神様です。
式年遷宮
式年とは、定められた年数という意味で、神宮の場合は二十年に一度、御社殿、御装束、御神宝、御橋などをすべて新たに造り替え、大御神に新殿にお遷りいただく儀式の総称を式年遷宮と言います。平成5年に第61回式年遷宮の遷御が行われました。千三百年にわたって続いており、このお祭は我が国独自の思想が反映された世界に誇るべき文化です。
”遷宮”は平成25年に遷御が行われましたが、それに向けて、天皇陛下のお許しを頂戴して、平成16年より始まりました。平成17年には山口祭が、平成21年には宇治橋渡始式と進められ、神様の御神霊をお遷しする遷御の儀が、平成25年、内宮は10月2日、外宮は10月5日に厳かに斎行されました。
本宗
伊勢の神宮は、全国神社の「本宗(ほんそう)」として崇められています。
八百万の神が住まう高天原を統治し、「最高至貴」つまりこの上なく尊いとされる、幅広く多岐にわたる広大無辺なご神徳であり、皇室の御祖神である天照大御神をお祀りすることから、伊勢の神宮に対し特別の敬意を表し、本宗と仰ぎ崇められているのです。