今日・明日は八坂祭(お天王さま)です。
古くは江戸時代より「天王祭(てんのうまつり)」の名で行われた疫病退散のお祭でした。
ここで言う「天王」とは、牛頭天王という神様のことで、もとは京都の感神院祇園社(かんじんいんぎおんしゃ)の神様です。

昨日から本日の昼ごろまでに上溝地区内の随所に点在する自治会の八坂祭神輿御魂入れ神事を斎行いたしました。一部本宮の日に御霊入れする地域もございます。

各々大変立派なお神輿であり、八坂祭の主役となります。

牛頭天王は疫病を司るとともに、疫病を退散させる神様と古くより伝わり、縁あって上溝の地に迎えられました。
明治時代に発令された神仏分離令によって、牛頭天王は須佐之男命と名前を改められましたが、民衆の間では「牛頭天王」の名前が根強く残りました。
そのため今日まで「お天王さま(牛頭天王)」のお祭りとして連綿と続いているのです。

牛頭天王の信仰は日本各地に伝わっております。
「天王」という名前がついた地名は牛頭天王に由来するものです。

お神輿というのは、神様の御御魂・御神体をお乗せするものです。
神輿渡御(みこしとぎょ)という言葉を使いますが、この渡御というのは「御神体が各地を渡り歩く」という意味がございます。

長い伝統と由緒正しい上溝の夏祭りに皆様も足を運んでみてはいかがでしょうか。