本日は「こどもの日」という祝日であり、「立夏」でもあります。

「立夏」というのは二十四節気の一つで、この頃から段々と夏の訪れを感じられるようになると言われています。

「こどもの日」はこどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝するという日として祝日と定めるに当たり、もともと「端午の節句」や「菖蒲の節句」と呼ばれて男の子の健やかな成長や幸せを祈ってお祝いする節句の日であった5月5日が選ばれました。

古くは奈良時代に始まり、平安時代には貴族の宮廷行事、鎌倉時代には武家の行事と変遷をたどり、江戸時代に今現在のような「鯉のぼり」や「武者人形」を飾る形態になったとされています。
鯉は滝を登ると龍になるという故事にちなみ、男の子が「立身出世」をするように鯉のぼりをあげ、邪気や病気、災厄から身を守るというために鎧(よろい)という防具を身につけた武者人形を飾ります。


御神苑の菖蒲

また、端午の節句で欠かせないのが菖蒲湯と柏餅ですね。
菖蒲はその葉が刃に似ているという事や、菖蒲は匂いが強いので邪気を祓うとされています。
また、菖蒲は薬草であるので、それを浮かべたお風呂に入ると病気にならないといわれています。
柏餅は柏の葉っぱに餅をはさんだお菓子ですが、柏の葉は新しい芽を出すまで古い葉を落とすことが無いので、家督が絶えないという意味と、餅は古来から神様へのお供え物とされてきた神聖な食べ物ですので、縁起の良い食べ物という意味があります。
皆さんも、鯉のぼりにお子さんの立身出世を託し、家族みんなで菖蒲湯に浸かってみては如何でしょうか。