道祖神さんは日本各地で祀られている神様です。
長野県安曇地方の道祖神などが有名です。

本日はそんな道祖神さんについてお話したいと思います。

道祖神さんは「サエノカミ」とも呼ばれ、古くは神話の時代にイザナギ命が黄泉の国から帰還した際に地面に突き立てた杖が最初であると言われています。

呼んで字如く道の神様でありますので、交通安全や旅の安全を見守る神様です。
決まった形は無く「道祖神」と彫られた石柱やお地蔵さん。庚申様で祀られる「青面金剛」やお地蔵さんが二人並んだ像など多岐に渡ります。

また、道祖神が祀られる場所の多くは辻や交差点。道と道の境界や入り口に祀られますが、これは悪霊や悪魔、疫病や災難から街・村・集落などを守るガードマン的な役割を持つ神様でもあるのです。

お正月の15日に行われるどんど焼きで焚き上げる注連縄や注連飾りは一度、道祖神に預ける風習もあります。

それは年末になると山から一つ目小僧がやってきて、行儀の悪い家や散らかっている家を台帳にメモし、年明けになってからメモした家に疫病をもたらすためと言われています。
それを見かねた道祖神が一つ目小僧からその台帳を預かり、どんど焼きで焚き上げる注連飾りに紛れ込ませて一緒に燃やしてしまい、家々に疫病が流行らないようにしたため、と言われているからなのです。

そのような言い伝えからみても、道祖神が災難・疫病除けの神様として村の境や入り口に祀られているのです。