残暑厳しい日が続きましたね。亀ヶ池八幡宮では出張の祭典も承っておりますので、ここ数日は炎天下でのご奉仕となりました。テントをご用意して頂いた神事もございましたが、それでもサウナ状態となり、暑さに負けないようより一層気合を入れて務めさせて頂きました。

 

さて本日は出張祭典の一つ、地鎮祭についてご紹介いたします。

地鎮祭は一般に「ぢちんさい」「ぢまつり」と言われておりますが、正式には「とこしずめのまつり」と訓みます。名の通り、土地に家屋などを建てる場合に、神様にこの工事、土地、建物をお守り下さいとお祈りをするお祭りです。地鎮祭では竹と注連縄で作った聖域に設けた神籬(ひもろぎ)に、土地の神様やお祓いの神様にお遷りいただき、お供え物をして祈願の主旨を祝詞で奏上して神様にお伝えいたします。

このお祭の歴史は古く、持統天皇の時代(西暦690年頃)には地鎮祭を行った旨の記述が日本書紀に見られます。1300年以上前から続く伝統的な祭祀で、それが今に引き継がれているのは、やはり土地の神様に家を守っていただきたいと考える気持ちが、時代を越えて不変だからでありましょう。