本日は亀ヶ池八幡宮境内にてお祀りしている「亀八七福神」についてご紹介したいと思います。

七福神というのは、インド・中国・日本の神様から成り立っており、室町時代頃末期から信仰され始めました。

大黒天・毘沙門天・弁財天はインドの神様
寿老人・福禄寿・布袋尊は中国の神様
恵比寿神は日本の神様

となっております。
また、七福神をお参りすることを七福神巡りと言い、一社一寺に一柱それを七ヶ所お参りするというスタイルが一般的ですが、亀ヶ池八幡宮では一度に全ての神様にお参りができるようにと、七福神全てを一箇所にお祀りしております。

さて、今日は大黒天と毘沙門天についてお話を致します。

大黒天は「だいこくてん」と読みます。
もともとは、インドのヒンドゥー教の神様ですが日本に於いて信仰され始めた際に「大黒」が大国主命の「大国」と音が同じ「だいこく」という事から七福神の一柱に数えられました。
頭に頭巾、右手に打ち出の小槌を持ち、大きな袋を担ぎ、米俵を踏みしめた姿をしており、衣食住・福徳円満のご利益を授けて下さいます。

毘沙門天は「びしゃもんてん」と読みます。
大黒天と同じくインドの神様で、財宝の神様とされており、中国にわたった時に武神という性格が付与され、日本に入ってきたときに七福神の一柱として数えられました。
甲冑に身を包み、右手に三叉戟を握り、左手に宝塔を乗せ、天邪鬼を踏みつけた姿をしており、財宝守護・勝運のご利益を授けて下さいます。
また、相模原市に伝わる「てるて姫伝説」に登場する小栗判官は、鞍馬の毘沙門天に子授け祈願をしたときに生まれたと言われております。

亀ヶ池八幡宮では、参拝者の皆様が「七福神」全てをご参拝戴くとともに、それぞれの神様に親しみを持って戴こうと、石宮の隣に神様の像を設えてございます。
この像は、全体的に丸く作られており、この像を撫でながらご参拝いただく故に「なでなで七福神」と呼んでおります。
撫でながらお参りをしていただく事により、心も丸く柔和になり、より一層のご利益を戴かれますように、という宮司の考えによるものでございます。

皆様亀ヶ池八幡宮にお越しの際にはどうぞお参り下さい。