illust1060_thumb.gif

 

本日は少し早いですが七夕についてご紹介いたします。五節句のうちの一つ「七夕」の節句は、織姫・彦星が年に一度会うことが許されると言われている日です。

起源は古く平安時代までさかのぼり、宮中及び貴族の間で行われた「乞巧奠(きこうでん)」という行事がもとであると言われています。七夕には笹を立てて、お願い事を書いた短冊を吊るすと願い事が叶うといわれていますが、元々は、五色の糸などを笹に結びつけて飾り、裁縫や芸事の上達を祈ったのが始まりと言われてます。

そして、七夕にはお素麺を食べる風習があります。白いお素麺の中にピンクや緑色の色付きの麺が入っていたり、みかんやさんらんぼが入っていたりするのをよく見ますが、これは「索餅(さくべい)」というお菓子に由来します。これはその昔、中国で七夕の日に熱病で亡くなった子供の霊が熱病を起こす鬼となると信じられており、それを鎮めて病気に罹らないようにするおまじないのために作ったお菓子です。しかし、時代を下るにつれて作りやすく、食べやすいお素麺になって広まったと言われてます。

七夕の夜には是非、ご家族でお素麺を食べ、芸事の上達をお願いされては如何でしょうか。