それでは昨日に引き続いて、亀ヶ池八幡宮御鎮座八百年奉祝記念事業 平成の御社殿・御神門等御造営 上棟祭の様子をお写真でご紹介します。

上棟の儀。こちらは工匠らが主役となって行う神事です。上棟の儀は丈量(じょうりょう)の儀、曳綱(ひきつな)の儀、博士杭結びの儀、槌打の儀、射祓(いばらい)の儀、散餅散銭(さんぺいさんせん)の儀と6つの儀式からなります。

丈量は、博士杭と呼ばれる、陰陽道によって定められた定位置の杭と、建物が正しい位置にあるか尺棒にて測る儀式。

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工匠が尺棒で測った地点を確認していく検知役

曳綱の儀は棟木を引き上げ、これをもって棟上げとする重要な儀式で、参列者全員のご協力で無事目出度く引き上げられ、上棟が成し遂げられました。設計士が務める検知役の合図により、工匠が務める振幣役が幣を振ると、その他の工匠がそれに「おー」と応えて皆で「えいえいえーい」と綱を引く所作を致しました。続いてその曳いた綱を博士杭に結びつける博士杭結びの儀。

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続いて槌打の儀にて、引き上げられた棟木を槌で打ち固めます。工匠たちの気合の入った掛け声とともにトントンとリズムよく堅固に納められました。

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そして射祓の儀では宮司らにより、東北、西南の方角に向けて矢を放ち邪気を祓います。

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その方角に餅や銭を撒く、散餅散銭の儀、これをもって上棟の儀が執り納められました。

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以後、玉串拝礼を宮司・祭員、検知役・工匠、続いて施主、総代長ら参列者が行い、工事の無事などを祈念しまして、お供えを下げる撤饌の儀、神様にお帰りいただく昇神の儀にて、神事は無事に斎行されました。

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そののち、神事祭場から移動し、福物散供の儀。特設櫓から宮司や工事に携わる方々から、本日お集まりの皆様に向けて福をお頒かちする餅や銭を撒く行事が行われ、大盛況。福を得ようと手を伸ばしたり、写真を撮影したり、撒き手の方の名前を叫ぶなどして大盛り上がりでした。

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お待ちかねの福物散供の特設櫓の下へ進む拾い手の皆様

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このように振り返りました通り、無事に上棟の日を迎えられた亀ヶ池八幡宮でした。今後共一層のご支援ご協力を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。