本日は節分です。ちなみに明日は立春です。今では節分と言えば、立春前2月3日のこの日だけを言いますが、実は節分は4回あるのです。立春前日・立夏前日・立秋前日・立冬前日の日が節分になります。それは「季節を分ける」という意味があるからなのです。
なぜこの日に豆を撒くのかというのは、宮中の行事が民間に伝わった、という説や中国の行事に由来する、大豆は年取り豆と言われている、などと諸説あるため割愛いたします。
亀ヶ池八幡宮では、午後三時より節分祭(節分厄除大祭)が斎行されました。
現本殿では、最後の節分祭。今年も多くの年男・年女が福男・福女として参列,お祓いを受け、節分祭の祝詞が奏上されました。
その後「ついな」の儀が行われました。
「ついな」というのは、諸々の病気や災難を象徴する鬼を追い祓うという意味があります。
その神事の様子は各地、各社寺で異なり、鬼に扮した役男を蓬の矢や桑の弓などで追いまわしたり、神主や僧侶の祈祷や問答で追い払うなどがございますが、亀ヶ池八幡宮では長い竹筒を、同じく竹で作ったバチで叩いて大きな音を出し、目に見えない悪鬼を追い払います。
この竹筒・竹バチはただの竹ではありません。お正月に鳥居の前に建てた大竹であります。
これには、一年の幸福を与えて下さる年神様のお力が宿っております。
それをバチで叩くことで、竹に宿っている年神様のパワーを振り起こし、目に見えない悪鬼を追い出す事ができ、また我々はそのお力を戴くことができるのです。
神事の後は、神楽殿にて豆撒きを致します。
宮司・禰宜以下総代長や世話人の皆さん、年男・年女の皆様方が福豆を撒くのです。
神楽殿の前には例年にも増しての黒山の人だかり。今年は特に多かったように見受けられました。
子供たちの歓声の中、大きく手を広げる方や、袋の口をいっぱいに広げて豆を受け取ろうと奮闘される方々など
大人も子供も大賑わいでありました。
こうして無事に今年も節分祭ができました。