本日は、神棚に奉る御幣(ごへい)について、ご紹介いたします。

御幣というのは、半紙で出来たヒラヒラを竹串にはさんだものです。
もともとは、神様に神聖な布をお供えする際に竹串などにはさんでお供えしたものですが、時代と共に移り変わり、今では半紙を切ったものを竹串にはさみ、ご神体や神様の依り代となりました。

神社にお参りに行くと、御神前に御幣が立てられております。

亀ヶ池八幡宮では、神様の依り代としての御幣を授与しております。

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こちらが亀ヶ池八幡宮で授与している御幣

左から「祓え串」「荒神幣」「歳神幣」「紙垂」というものです。
一つずつご説明をしてまいります。
「祓え串」は「はらえぐし」といい、大晦日の晩に神棚をはじめ、神棚を祭っているお部屋やそれ以外のお部屋、お風呂やトイレ、台所などを祓い清める御幣です。
大晦日の夜に行なうので「晦日祓い」とも申します。
各お部屋等をお祓いしたあとは、ご自身やご家族様皆様をお祓いして、道祖神などに納めます。新年を迎えたときに、神社に納めても宜しいでしょう。
「荒神幣」は「こうじんへい」といい、荒神様(台所の神様)へお供えする御幣です。
荒神様は火や食べ物の神様であり、また衣食住の神様でもあります。
荒神様は大変御神威の強い神様でございますので、台所は常に綺麗にいたしましょう。
また、荒神様は神道では「オクツヒコ神・オクツヒメ神・カグツチ神」の三柱の神様の総称でございますので、荒神幣を三本お受けになられるご家庭もございます。
火の神様の御札と一緒にお受けになるのが一般的でございます。

「歳神幣」は「としがみへい」といい、新年に各家庭に訪れる一年の幸を与えてくださる歳神様へお供えする御幣です。
歳神様の御札と一緒にお受けになるのが一般的でございます。

「紙垂」は「しで」といい、神棚の正面に張る注連縄に挟み込むものでございます。
注連縄は聖域と俗域の境界線であり、紙垂をはさむことによって、注連縄の奥は更に神聖な場所である、という意味になります。

今では簡略化されていますが、神棚に御幣を祭るというのは本来の形でございます。
皆様も来年のお正月からは神棚に御幣をお祭しては如何でしょう。