PA0_0005.JPG

本日は、亀ヶ池八幡宮の兼務神社であり、南区磯辺に鎮座しております磯部八幡宮の境内にあります護摩堂にて、お不動さんの祭礼がございました。
亀ヶ池八幡宮禰宜を斎主として、総代以下世話人さんのご参列の元厳粛のうちに斎行されました。

磯部八幡宮の氏子の人々のご守護を始め、磯辺地区に住む皆さんの家内安全・無病息災を祈念いたしました。

PA0_0004.JPG
護摩堂の中にお祭りされている不動明王

さて、お不動さんとは仏教で祀られる仏様「不動明王」の事ですが、どうして神主が仏様の行事を行なうのかといいますと、礒部八幡宮はその昔は真言宗に所属する山伏達の修行の場でありました。
中でも、不動明王は山伏たちに最もよく崇拝・祭祀されました。
山伏修行の中に「護摩(ごま)行」というものがあり、不動明王の前で火を焚いて行ないます。
その歴史を物語っているのが、この護摩堂です。

PA0_0003.JPG
由緒書き

礒部八幡宮は今では「八幡宮」という名前でありますが、かつては「仏像院八幡山神宮寺」という名前であり、八幡様とともに阿弥陀如来が祭られておりました。

その理由は、日本では明治時代まで神様と仏様を一緒に祭るという事があたりまえだったからです。
そのため、仏様の行事を神主が。神様の行事をお坊さんが執り行うことも普通にあったのです。

明治時代以降は神様は神社に。仏様はお寺に。それぞれお祭りされる事になりましたが、相模原市内では磯部八幡宮のように、まだまだ神様と仏様を一つの敷地内に一緒にお祭りする神社が数多くあるのです。