ここ数日夏らしさも、少しお休みのようで過ごしやすい日が続いてます。

本日は、お家に隣接している電柱を移動させるという事で何かあってはいけないと言う主旨で、お祓いをお受けになられた方がいらっしゃいました。

電柱を動かすだけなのに、どうして?と思われるかも知れませんが、今の期間は「土用期間」に当たります。土用と言えば丑の日・ウナギの日というイメージがありますが、古くより土用は土の神様の力が活発である日、と言われております。
この土の神様は「土公神」(どくうじん・どくじん)さんと呼ばれており、もともとは陰陽道で祀られる神様です。
土公神さんは春夏秋冬の四季の中で、春は竈に、夏は門に、秋は井戸に、冬は庭にいらっしゃるとされ、この神様がいらっしゃる期間(「土用」の期間)はその場所を改修したり、工事を行ったり、土を動かしてはいけないと言われております。

しかし、それでは生活に支障が出てしまいますので「土用の間日」を設け、土公神さんにその日だけ土地を離れていただき工事を行うのです。
また、土用期間中に工事を行わざるを得ない場合は神事を行なって、土中に『鎮め物・しずめもの』を埋めて工事の安全を祈願します。
土公神さんは土地の神様ですので、神事を行ない丁寧に工事の奉告をすればご守護下さる神様なのです。

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鎮め物
(この白い箱の中には、土地の神様へのお供え物が納められております)

現代では現場のスケジュール等で難しい面も出てきておりますが、昔ながらの信仰を大切にされ、お祓いを受けられとよいでしょう。