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本日は厄除け祈願を始め、様々な祈願の御祈祷をお受けになられる方々で、社頭は賑わいました。
神様のご加護の下、日々を安泰に過ごす事が出来ますよう祈念申し上げます。

さて、本日は厄年についてお話しようと思います。

厄年は今では「災難が降りかかる年」であるとか「悪いことに見舞われる年」であるというイメージですが、本来は「役年」と呼ばれ「何かの事柄に抜擢される年」であるとか「何かを担当する一年」といった意味合いがありました。

しかし、近年になると男性ですと25歳・42歳が大厄、女性は19歳と33歳が大厄と言うように
それぞれ定着しましたが、これは、男性も25歳頃になりますと、上司や周りの人からそれなりの役職を与えられたり仕事を与えられたりするなど、身の回りが忙しくなり、知らない間に心身に負担がかかり始める年であるから注意なさい、そして、女性19歳というのは、男性と似たような意味合いにもなりますが、やはり身の回りの環境が変わる等といった年齢・節目の年なので、心身の健康に留意しなさい、という意味があります。
疲労や負担が溜まってしまうと、思わぬところで不具合が生じてしまう事からこの25歳・19歳という年は注意を必要とする年、となったのでしょう。

では、42歳・33歳というのはどういった事であるかというと、日本人は語呂好きです。
「42歳=死に」「33歳=散々」と意味が取れることから、この年齢は災難に見舞われると言う様にしたのでしょう。

身の回りの環境云々より「死に」や「散々」と言ったフレーズのほうがインパクトが大きかったために役年=災難の多い厄年という認識が定着してしまったようです。

厄年だからと言って不必要に恐れることなく「節目の年で在るからこそ、神社でお祓いを受け、身を慎む年」という認識で日々をお過ごしになられて下さい。