本日、午後三時より亀ヶ池八幡宮境内において、夏越大祓(なごしのおおはらえ)並びに茅の輪くぐりの神事が斎行されました。 今朝の天気予報では雨模様が心配されましたが、天気が崩れることも無く無事に斎行されました。
今年は、過去最高の420人もの善男善女が参列されました。

神職による御祓いの後、参列者皆様に向かって大祓詞(おおはらえのことば)を奏上します。
そして、その後参道に設えてある茅の輪を「蘇民将来・そみんしょうらい」と三度唱えながら8の字を描くようにくぐり、下半期の無病息災を祈念し、本殿前にて「切麻祈願」をされて、さらに罪穢れを祓い清めます。

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宮司以下祭員による大祓詞奏上

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「蘇民将来」と3度唱えながら茅の輪をくぐります

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祭員の後ろには氏子総代・世話人の方々が並びます
この担がれている箱の中には罪穢れを移した人形代(ひとかたしろ)が納められています

 

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沢山の善男善女が茅の輪をくぐり、下半期の無病息災を祈ります

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切麻祈願
切麻(半紙を四角く切り刻んだもの)を額に押し当て「祓え給え・清め給え」と唱える事により
さらに心身の罪穢れを祓い清めるのです
我々は日常生活の中で知らず知らずのうちに罪を犯し、穢れを被ってしまいます。
この、罪穢れというのは心のあり方でありまして、心のバランスが崩れたりすると気持ちも悪い方向へ行き、ふとした拍子に「厄」となって降りかかってきてしまいます。
大祓神事では、神職がお祓いの後に諸々の罪穢れを祓い清める「大祓詞」(おおはらえのことば)を奏上し、皆さんの身の上に降りかかる厄を退けるとともに、自分の心を省みて、これからの半年間を清々しい気持ちで過ごしましょう、という心のメンテナンスをする神事でもあるのです。

茅の輪神事というのは、備後国風土記に書かれた「蘇民将来」(そみんしょうらい)の神話に基づいた神事であります。
旅の途中のスサノオ尊を蘇民将来は貧しいながらも自分の屋敷に泊めて、おもてなしをして差し上げた御礼に疫病除けの方法を授かったというものですが、そのときに授かったという疫病除けの方法が「腰に茅の輪をつけておく」というものです。
これが、後の「茅の輪神事」であります。
また、どうして神事の際に「蘇民将来」と三回唱えるのかといいますと、その名前にも疫病除けの力がある、という説や「自分たちは蘇民将来の子孫であるぞ」といい、どちらも疫病除けの意味があるのです。
また茅の輪に使う「茅」(チガヤ)は端午の節句にお風呂に浮かべる菖蒲と同じような薬草であるといわれているため、その輪をくぐる事により、一年の無病息災を祈るのです。
ちなみに、端午の節句に柏餅のほかに売られている「粽」(ちまき)ももともとは「茅巻き」と書き表されていました。