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亀ヶ池八幡宮の御神木の脇に、小さな石柱が立てられています。
「百度石」と書かれていますが、一体これは何なのでしょう?

というわけで今日は、お百度参りについて紹介をしたいと思います。

お百度参りは「お百度」とか「お百度を踏む」などと呼ばれ、神様にどうしても叶えて頂きたいお願い事を聞き入れていただくために、参道を100回往復し、お参りをするという願掛けの事です。
よく時代劇のドラマなどで、寝たきりのおとっつぁんの病気を直して下さいと、娘が八幡様やお稲荷さんの神社やお社の参道を何度も行ったりきたりして拍手を打ってお参りするシーンが登場しますが、まさにそれです。

その風習は日本各地で見られ、有名な神社仏閣にて行われていました。
そのやりかたは、社寺の入り口~本殿・本堂の間を往復するだけのスタイルもあれば、1往復目2往復目と往復した数が判らなくならないように、コヨリを結びつけたり、石を置いたりするスタイルもあります。

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お百度の風習は亀ヶ池八幡宮にも古くからあり、一番上でも紹介した「百度石」を初め、拝殿には「お百度参りの数え札」が掲げられ、境内にはお百度石が立てられております。

昔は今のように、様々な面で恵まれていませんでしたが、人々の心の中には純粋な祈りの心があったのではないでしょうか。
それが、お百度参りという形で表されたのではないかと思います。