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境内の御神木「夫婦銀杏」も、連日の陽気で一気に芽吹き、いまや全体が緑色に包まれております。
まるで、新しいパワーがみなぎっているかのようで、参拝の帰りに御神木に手を当てたり、抱きついてパワーを戴いてお帰りになられる方々の姿が後を絶ちません。 

神道では古来より、山川草木(さんせんそうぼく)すべてに神様が宿ると考えられています。
中でも、木は神様や精霊が宿る一番の目印と言われています。

地鎮祭の時には、祭壇の最上段に神籬(ひもろぎ)という大きな榊(さかき)を立てて、お祭りの間だだけ神様に降臨していただきますし、どこの神社にも御神木があります。
「となりのトトロ」では神社の御神木の大楠のウロ(木の幹にあいた大きな穴)にトトロが住んでいますし「もののけ姫」には木の精霊「こだま」が登場します。

というように、日本人は古来から木を神聖視してきました。
しかし、現代では諸事情により人間の都合で木を伐(き)らねばならない事があります。
そういったときはどのようにしたら良いでしょうか、という質問を受けます。

そのような場合、亀ヶ池八幡宮では「樹木伐採清祓」という神事を執り行ないます。

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「樹木伐採清祓」の様子

この神事ではまずお祓いをして「久久能智(ククノチ)神」という木の神様をお招きいたします。
そして、今まで季節の移ろいとともに我々の目や心を楽しませてくれた事への感謝の奉告と、伐採工事をしても貴家様が災いを被る事無く、業者さんに事故や怪我が無く無事順調に工事が終了する事を祈願いたします。

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境内に立つ忠魂碑前の「オオムラサキ」が満開になりました!