古いお家の解体前の清祓いがありました。

家にはさまざまな神様が何らかの形で住人に恵みを与えてくださっています。

棟上げをした際にお祭りする、「屋船久久能遅命(やふねくくのちのみこと)」「屋船豊受姫命(やふねとようけひめのみこと)」「手置帆負命（たおきおおいのみこと）」「彦狭知命(ひこさしりのみこと)」の四柱の神様をはじめ、神棚にお祭りする神様、火や水の神様、トイレの神様、玄関の神様、そして家そのものを建てさせて下さった土地の神様など、さまざまな神様がいらっしゃいます。

家屋の解体前の清祓いでは、お家と住人を守護して下さったそれぞれの神様へ感謝のご奉告と、これから工事をするにあたって業者さんに怪我が無いようにと、工事の安全を祈願いたします。

その後に、各お部屋のお祓いお清めもしくは、お家全体のお祓いお清めとして土地の四方を切麻(ｌきりぬさ：半紙を四角く切り刻んだもの)を撒いてお清めいたします。

ガスコンロの取っ手を捻れば簡単に火がつく。
水道の蛇口を捻ればすぐに水が出てくる。
便利な時代ではありますが、それらはすべて神様の恵みであるという事を皆さんも忘れないで戴けたらと思います。