東京では、靖国神社の桜が咲くとともに開花宣言が出されましたね。 

三月二十日のブログでもご報告いたしましたが、亀ヶ池八幡宮では神楽殿両翼脇に植えられた、紅白の枝垂桃が咲きました。

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枝垂桃は一般的には、紅か白のどちらか一色ですが、八幡宮境内に植えられている桃は珍しく紅白入り混じった桃であります。
まだ、ちらほらとしか咲いておりませんが、五部咲き・七部咲き・満開となって行くと写真撮影をされる参拝者さんの姿が見受けられます。

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雛祭りの日記でも書いたのですが、改めて桃についてお話したいと思います。
桃の木・実には古来より魔物を退散させる力があると言われています。
もっとも古いのは『古事記』の「黄泉国」の章に登場します。
イザナギの神様は黄泉国の邪鬼・魔物から逃げている途中に、たわわに実った桃の木を見つけました。
そこで、イザナギの神様は桃の実をいくつかもいで、投げつけたところ、あっという間に魔物の群れを
退散させた事が出来ました。
その故実によって、桃の実は魔除けの力があると言われております。
また、このときに、桃は「オオカムヅミノ神(大いなる神様の実)」という名前を戴きました。
また、桃の実だけでなく、桃の枝や木にも魔除けの力があると言われています。
節分の時に、鬼を桃の矢で射て退散させるという風習・神事も残っている地域もあるようです。

一日一日と暖かくなり、春も本格的になってくると、枝垂れ桃も咲き誇っていくことでしょう。
これから、何回かに分けて紅白枝垂桃最新情報をお届けしていきたいと思います!

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