本日は相模原市南区磯部の堰頭首工(せきとうしゅこう)にて、本年の通水開始に際しての安全祈願祭が関係者参列の下、豊受水神社大前にて斎行されました。

磯部堰頭首工は、昭和五年に相模原市新磯・座間市・海老名市・寒川町・藤沢市の一部及び茅ヶ崎市一体の水田の灌漑用水路として完成しました。また昭和二十六年になると、厚木市・伊勢原市・平塚市においても灌漑用水路が完成しましたが、どちらも台風の被害に逢うことが多く、その度に稲作農家の被害は甚大なものでありました。

そういった理由から、衣食住・産業を司る豊受大神(とようけのおおかみ)と水を司る水波能売神(みずはのめのかみ)の二柱の神様をお祀りする豊受水神社を建立いたしました。

本日の通水式では、この二柱の神様に今年も堰の氾濫や災害に見舞われること無く、関係者の皆様に事故が無く、そして今年も無事に田んぼに水が行き渡り、農作物が豊かに実るようにと奉告・祈願申し上げました。

乾燥した灌漑路が通水式を行うことにより豊かな水で満たされるのです。