本日11月8日は、立冬です。
暦の上では、いよいよ冬の到来となりました。
これから、日一日と寒くなってゆくことでしょう。
 
相模原市の北に位置する緑区は、工業地帯になっております。古くからの工場や物造りの作業場などが軒を連ねているのです。

工場には動力設備としてボイラーが設置されております。
今回ご紹介いたしますのは、そのボイラーに諸々の災いやトラブルなどがありませんように、とお祓いお清めする「ふいご祭」についてです。

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ボイラーの前に祭壇を組みます

ふいごというのは、古くは鍛冶師が火力を調節する為に使われました。
そのため、このふいご(ボイラー)祭では、鍛冶の神様として崇敬されております「イシコリドメ大神」「アメノマヒトツ大神」「カグヒコ大神」の三柱の神様を神籬にお招きいたします。

イシコリドメ大神様は、天照大御神が岩戸からお出まし願うときに大きな鏡を作られた神様です。
アメノマヒトツ大神様は、鍛冶の神様です。
カグヒコ大神様は火そのものを神格化した神様と思われます。

ふいご祭では、この三柱の神様をお招きして神事は行なわれます。
火は様々な恵みをもたらしてくれますが、粗末にしたり取り扱いを間違うと全てを無に帰してしまう恐ろしいものです。
それ故に、先人たちは火は神様のものであるとし、非常に大切に敬いそして扱いました。
また、この時期は空気が乾燥いたしますので火の神様の御加護の下、火事が起きないようにと祈ったのです。

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ボイラーの前で神事を行ないます

本日の神事では三柱の神様に、ボイラーと作業員の皆様の安全と業務の益々の発展を祈念申し上げました。

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本日は御苦労様でございました。