本日は、残雪の中お稲荷様の御霊抜き、そしてお稲荷様のお社を建てる際の地鎮祭がございました。

敷地に新しく建物を建てるため、お稲荷様のお社を今の場所から別の場所に移動させるという事で、御魂抜きを行いました。

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お稲荷様に今しばらくお社からお出になっていただく旨の祝詞を奏上

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お稲荷様のお社を切麻で清めます
御魂抜きの神事ののち、別の場所にて地鎮祭を斎行いたしました。
地鎮祭というと、新しいお家を建てる際に土地の神様に「家を建てさせていただきます」と許可を得るお祭ですが、今回は家ではなく、お稲荷様のお社を移転するための地鎮祭でした。
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斎竹をたて、注連縄を張り、祭壇を設えます

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切麻でお社を建てる場所を清めます

珍しく思われるかも知れませんが、神社やお社を建てるための地鎮祭というのは意義深いの事なのです。

というのも、伊勢神宮に於いて25年毎に行われる式年遷宮という大神事があります。それは、本殿から調度品まで全てを作り変える大きな大きなお祭であり、新しい敷地に本殿を建てる際には「鎮地祭(ちんちさい)」という、所謂地鎮祭を行います。
それは、人が住むために行なうのではなく、神様が住む本殿を建てるために行うのです。

ですので、神様の為の地鎮祭は大変意義深い事なのです。