本日は「こどもの日」であり、「立夏」でもあります。

「立夏」というのは二十四節気の一つで、この頃から段々と夏の訪れを感じられるようになると言われています。
さて。
本日は「こどもの日」ですが、正式には「端午の節句」や「菖蒲の節句」と呼ばれ、日本の五つの節句のうちの一つになります。
古くは奈良時代に始まり、平安時代には貴族の宮廷行事であり、鎌倉時代には武家の行事、と変遷をたどり、今現在のような「鯉のぼり」や「武者人形」を飾る形態になったのは江戸時代とされています。

端午の節句に鯉のぼりを上げるのは、鯉は滝を登ると龍になるという故事にちなみ、男の子が「立身出世」をするように。
武者人形を飾るのは、鎧という防具が邪気や病気、災厄から身を守るというために。
それぞれ飾ります。

このゴールデンウィーク中、相模原市南区磯部では「相模大凧まつり」、中央区田名相模川流域では「泳げ鯉のぼり相模川」というイベントが行われました。

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大凧祭りは明治時代から本格的に行われている行事で、初めは子供の誕生を祝ってのものでしたが、しだいに地域のつながりを深めるためのイベントになりました。
 
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泳げ鯉のぼりは、昭和63年から開催され続けている、相模原の代表的なイベントです。1200匹の鯉のぼりが勇壮に、華麗に空を泳いでいました。
1200匹もの鯉のぼりがいっせいに風にたなびいて空を泳ぐ様子はまさに爽快なものであります。

話は戻って。

また、端午の節句で欠かせないのが菖蒲湯と柏餅ですね。
菖蒲はその葉が刃に似ているという事や、菖蒲は匂いが強いので邪気を祓うとされています。
また、菖蒲は薬草であるので、それを浮かべたお風呂に入ると病気にならないといわれています。
柏餅は柏の葉っぱに餅をはさんだお菓子ですが、柏の葉は新しい芽を出すまで古い葉を落とすことが無いので、家督が絶えないという意味と、餅は古来から神様へのお供え物とされてきた神聖な食べ物ですので、縁起の良い食べ物という意味があります。

皆さんも、鯉のぼりにお子さんの立身出世を託し、家族みんなで菖蒲湯に浸かってみては如何でしょうか。