本日は当麻に鎮座しております天満宮にて、例大祭が斎行されましたのでご紹介致します。

当麻の天満宮は亀ヶ池八幡宮にて奉務している神社でございます。

春の例大祭と言うのは、今年一年稲や農作物が病気にかからず豊かに実るようにと五穀・農作物の豊穣を神様にお願い申し上げる大切なお祭であります。

コロナ禍の状況でも豊作をお祈りする春祭りの伝統は絶やすことはできません。昨年同様、総代のみの参列となりましたが例大祭を厳修しました。

さて天満宮の祭神である、菅原道真公とは一体どのような神様なのでしょうか。
菅原道真公は管公とも呼ばれ、一般には天神さまと言われ親しまれています。歴史・日本史の授業では、894年に遣唐使を廃止した事で習います。

菅原道真は、55歳で右大臣になり、延喜元年1月に藤原時平と共に従二位に任ぜられましたが、その後に藤原氏の謀略によって、九州の大宰府に左遷させられてしまいました。
左遷地の環境は悪く、道真公はその3年後に亡くなりました。
道真公の死後、京都において謀略を働かせた藤原時平の死をきっかけに、貴族の死や疫病の流行・飢饉や災害などが立て続けに起こりました。
そしてある日、清涼殿において貴族たちの会議がされていたときに落雷があり、死傷者が出るという大惨事になりました(雷が鳴ったときにクワバラクワバラと唱えるのは菅原道真公の荘園があった桑原にだけは雷を落とさなかったという言い伝えによります)。

その後京都の北野に社を建てて、今までの非礼を詫び、丁重に祭祀を行ないその御心を慰めると次第に祟りは鎮まったと言います。

 

当麻天満宮は、当麻地区の氏神様ですので、氏子さん達の諸々のお願い事は勿論のこと、学問の神様であるので、学業成就や受験・試験合格のご利益があります。
また、相模原市唯一の菅公を主祭神として祀る神社であり、近年では受験生の皆さんから「合格成就」の祈願やお礼参りで賑わっています。

因みに、天神様といえば「牛」が神使とされております。
「道真公の棺を運んでいる途中、太宰府の安楽寺の近くで牛が悲しみのあまり座り込んでしまったから」や「道真公が丑年生まれであるから」という説あります。
そのため、各地の天満宮では撫でて学業の向上や病気平癒を祈願する「撫で牛」が置かれています。