本日は日頃ご質問の多い服忌(ぶっき)についてお話しします。

ご質問をいただくことの多い、ご親戚またはご家族が亡くなった後の神棚のおまつりについてですが、喪家(弔いを出した家)にあっては、神棚を白紙で覆って神棚祭りを遠慮し、故人の御霊のお祀りに集中をさせていただきます。この期間を服忌期間と言い、喪家は50日です。

この間は地域の祭礼行事や結婚式、お宮参りなどの人生儀礼へは参加を遠慮いたします。なお、立場上どうしても参加しなくてはならない行事の場合は「忌明けの祓い」を神社にてお受けの上、ご参加下さい。また年賀状を含む年賀の挨拶、正月飾りは当年度行わないようにします。

服忌期間を過ぎたら白紙を取り除き、神棚のお祭りを再開します。新年のお札も服忌期間が明けてから授かります。

喪家以外の服忌期間は次の通りです。父母・夫・妻・子については50日、祖父母・孫・兄弟姉妹は30日、曾祖父母・曾孫・甥・姪・おじおばは10日、その他親族は3日、特に親しい友人知己は2日間です。喪家以外の服忌中は、祭礼行事や人生行事を遠慮します。

なお、日数は葬儀の日取りからではなく、亡くなった日から数えはじめます。

これらは地域によって異なりますが、お気持ちによって違った服忌期間があってもよろしいでしょう。まず大切なことは故人を偲ぶ気持ちです。
ただ、神社へのお参りや神棚のおまつりを一年間行わないなどと言った神様へ失礼にあたる誤解はなきようにしたいものです。