さて、本日は亀ヶ池八幡宮の兼務神社で行われた祭典の様子をご紹介致します。

こちらは昨日斎行されました大沼神社(南区大沼鎮座)の初巳祭です。

大沼神社は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を御祭神としてお祭りしております。
御創建は、元文元(1736)年と言われ、かつては「大沼弁才天」と呼ばれておりました。

なぜ「初巳祭」というのかと申しますと、巳(み)は十二支の中の「蛇」を表しており、弁天様のお使いである巳の日を縁日としてお祭りするからです。そのため全国の弁天様をお祭りする社寺は巳の日に祭礼を行うことが多いのです。大沼神社では四月の最初の巳の日に祭礼を行い、初巳祭と称しております。同様の神社は藤沢市江の島の江島神社がそうです。

また、季節(年度)の初めである春・四月に行うことによって、これから先農作業が滞る事がなく、秋になって作物が豊穣でありますようにと神様にお祈りします。
弁天様は水の神様でもありますので、大沼地区に住む人々が水害に遭うこと無く、そして水の恵みを戴けるようにという意味が初巳祭にはあります。

 

続いてこちらは本日斎行されました当麻地区の日枝神社の例祭です。

日枝神社の御祭神は「大山咋神(おおやまくいのかみ)」といい、山を統治する者という意味のお名前です。
主に五穀豊穣・酒造りの御神徳がございます。
相模原地区は遙かに丹沢・大山を望み、また農作物を作る畑や田んぼが多いことから、自然と山の神様を敬ってきたのです。

神道では山を御神体とする信仰がございますが、神様を一層身近に感じ、また心の拠り所と人々の寄り合い所として神社を建てて、大山咋神様をお迎えし、お祭したのが始まりです。同境内地の白笹稲荷神社も講中の手によって篤く信仰されています。

 

神様の御加護のもと、各地区の益々の繁栄と氏子の皆様方の安全とご健勝をお祈り申し上げます。