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「麻・あさ」という言葉を耳にしたことがあると思います。

麻がなぜ神道で使われるのかと言いますと、麻には、魔除け・邪気を祓う力があるとされ、昔から神聖なものとして扱われてきたからです。
現在では一般的にはあまりお目にかける事はないかと思いますが、結納品で納める「ともしらが」は麻の繊維です。

また、赤ちゃんのおくるみや着物の柄として「麻の葉紋」というのがありますが、これは麻のように真っ直ぐに、すくすくと成長しますように、という意味が篭められているのです。

神道では、麻は主に御札を奉製する材料や、お祓いの道具として使われてきました。
伊勢神宮の御札(神宮大麻)は、古くは麻のついた串を和紙に包んだものでした。
(現在では多くのものが長方形です)
また、神社でお祓いをするときに使うオオヌサは「大麻」と書き、稲妻型に裁断した半紙を麻で結わいて木の棒に結び付けてありますし、地鎮祭などで土地のお清めに使うキリヌサは「切麻」と書き、麻の繊維と半紙を切り刻んだものです。

このように、神社で扱われる麻は大変神聖な意味があるのです。