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いよいよ六月(水無月)です。
本日亀ヶ池八幡宮では、早朝より水無月一日の月次祭を執り行い、皇室の弥栄、国家国民・氏子崇敬者の繁栄・安泰をご祈念申し上げました。

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さて、本日は亀ヶ池八幡宮本殿回廊に架かっております「伊勢太太神楽」の奉納額についてご紹介いたします。

伊勢大々神楽というのは、伊勢神宮で奉納されるお神楽の事です。
江戸時代に「お陰参り」という、今で言う伊勢神宮参拝ツアーがありました。
日本人の総氏神様である天照大御神と、衣食住・産業の守護神である豊受姫大御神の両神様のお陰を戴こうという「お陰参り」は、昔はそれは大変難儀なものでした。

今では、新幹線や車などで容易に行く事ができますが、昔の交通手段はほぼ徒歩でしたので各地で「伊勢講」というグループを作り、その代表者同士が集まってお参りに行くという方法でした。

代表者は伊勢神宮に参拝(代参)をし、みんなの思いや真心を神様にお伝えする「神楽」を奉納しました。
その証として、御札を受けたりお土産を買ったりして帰りましたが、その神楽を奉納し、お陰を戴いたことを奉告すべく作られたのが、この「伊勢大々神楽奉納額」です。

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こちらが奉納額

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「伊勢 太太御神楽」と記してあります

この額は、氏子の上溝地区で結成された伊勢講の方々が、無事に参拝・神楽奉納が出来たことを奉告するためにお宮に奉納されたものであろうと思われます。

信仰的にも歴史的にも大変貴重なものです。