本日、宮司以下総代・世話人参列のもと、兼務社であります磯部八幡宮境内にある護摩堂にて祀られている不動尊明王の、例祭が行われました。

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磯部八幡宮の創建は定かではありませんが、1365年以前からこの地にて鎮守様として祀られていると言われています。

八幡宮ですので、亀ヶ池八幡宮と同様に応神天皇をお祀りしています。

ところで、不動尊明王は仏様ですが、どうして神社の境内に祀られているのでしょうか。今では神仏は別々に祀られますが、日本において古くからある信仰の姿に「神仏混交(しんぶつこんこう)」というものがあります。これは、神様も仏様も一緒にお祀りする、という事です。

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磯部八幡宮はかつての名前を「仏像院八幡山神宮寺(ぶつぞういんはちまんさんしんぐうじ)」といい、天台宗に属する山伏達の修行場でありました。お不動さんは山で修行する山伏達を祀るとされる仏様なので、彼らの修行場でもあった八幡宮境内に祀られる事となりました。明治時代になると、やはり神仏は別々に祀らねばならないという「神仏分離令(しんぶつぶんりれい)」が発令され、今のような形になりました。

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磯部八幡宮は神宮寺から八幡宮と名前を変える事になりましたが、昔から地域の人々を見守ってきたという事から、お不動さんに五穀豊穣と地域の人々の家内の安全、そして火炎を背負っているという事で火を抑えるという信仰から火伏せを祈願するのであります。