本日は「秋分の日」です。秋のお彼岸の中日にあたります。

お彼岸というのはもともとは仏教用語で「死者が迷いの世界から安楽の世界へ至る事が出来る」と考えられました。
そこで、人々は春分・秋分の日の前後3日間を先祖の霊が安楽の世界へ至る事ができるようにと供養する期間としたのです。

祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ日という意味で制定されました。
今では仏教行事というイメージがございますが、この日とい春分の日は「秋季皇霊祭」「春季皇霊祭」と呼ばれ、歴代の天皇の御霊を慰める祭事を行なう日でございました。

また、民間の間(農村部など)では春になると、作物の豊作を祈るべく山の神様となった祖先の霊を春分の頃に里にお迎えし、秋の豊作には感謝をして、再び祖霊を山へとお送りするという自然信仰がございました。

戦後になりますと春秋の皇霊祭は廃止されてしまい、春秋二季の御霊祭は民間信仰のそれと仏教の行事と結びつき今のスタイルとなって今日まで定着いたしました。