今日は七夕であります。五節句のうちの一つ「七夕」の節句は、織姫・彦星が年に一度会うことが許されると言われている日です。

起源は古く平安時代までさかのぼり、宮中及び貴族の間で行われた「乞巧奠(きこうでん)」という行事と中国から伝わった伝説が合わさって始まったと言われています。七夕には笹を立てて、お願い事を書いた短冊を吊るすと願い事が叶うといわれていますが、五色の糸などを笹に結びつけて飾り、裁縫や芸事の上達を祈ったのが当時の七夕祭りのようです。

そして、七夕にはお素麺を食べる風習があります。白いお素麺の中にピンクや緑色の色付きの麺が入っていたり、みかんやさんらんぼが入っていたりするのをよく見ますが、これは「索餅(さくべい)」というお菓子に由来します。これはその昔中国で七夕の日に熱病で亡くなった子供の霊が熱病を起こす鬼となり、それを鎮めて病気に罹らないようにするおまじないのために作ったお菓子です。しかし、時代を下るにつれて作りやすく、食べやすいお素麺になって広まったと言われてます。

今夜は是非、ご家族でお素麺を食べて七夕の夜に思いを馳せてみるのは如何でしょうか。

画像は先日行われましたお稚児さん行列に参加しましたお子様が願い事を短冊に記し託した笹です。七夕飾りを一層彩って頂きました。


短冊の一つ一つに込められた、子ども達のお願い事を眺めていると、微笑ましく、和やかな気持ちになります。

本日ははっきりしない天気でしたが、織姫と彦星は出会うことができたのでしょうか。