この記事では、当八幡宮境内で進められております、防水材の塗布作業をご紹介いたしましょう。

神社というところは、他と違い、木造の建物、構築物が数多くあります。

神道では古来より、山川草木(さんせんそうぼく)すべてに神様が宿ると考えられています。中でも、木は神様や精霊が宿る一番の目印と言われています。地鎮祭の時には、祭壇の最上段に神籬(ひもろぎ)という大きな榊(さかき)を立てて、お祭りの間だけ神様に降臨していただきますし、どこの神社にも御神木があります。このように、日本人は古来から木を神聖なものとして大切にしてきました。

樹木を伐採するときには樹木伐採清祓神事を行うなど、日本人は無闇矢鱈と、後先考えずに木々を扱うことは決してしませんでした。

現在、当八幡宮の木造構築物の傷みが遅くなり長持ちするように防水材塗布作業を進めております。丁寧に幾度となく塗り重ね、傷みやすいところを重点的に作業が進められております。木のぬくもりのある建物が、ずっと我々日本人を育ててくれたのです。木々に対する感謝を持ち、少しでも木製のものが長持ちするよう作業を進める次第です。

赤みの強いツツジが境内に咲きました。参拝の折にはぜひご覧ください。