本日は大嘗祭(だいじょうさい)です。

宮中祭祀の中にもっとも重要とされる新嘗祭(にいなめさい)というものがあります。天皇陛下が国の新穀を天照大御神また八百万の神様に手ずからお供えし、そして自らも食して、その年の収穫に感謝するという意義のお祭りです。

新嘗祭は毎年行われておりますが、大嘗祭は、その天皇が初めて行う新嘗祭です。とはいえ、その祭は新嘗祭とは大きく異なり、大嘗宮(だいじょうきゅう)と呼ばれる建物を新たに建築して、その中で日をまたいでお祭が斎行されます。大まかに大嘗宮は正殿そして東の悠紀殿(ゆきでん)と西に主基殿(すきでん)という作りになっており、悠紀殿での儀式が本日の夕方、日が変わって明日の午前0時以降になってから主基殿での儀式となります。

この大嘗祭には各地からの特産品もお供えされます。

庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)と呼ばれ我が県はお茶、ピーナツ、大根、キャベツ、海苔の五品目がお供えされます。全国からの特産物や新穀を一殿に目にするのは神様といえど、また陛下といえどそうあるものではありません。

このように特別なお祭りが今、行われようとしているのです。