本日四月二十一日、磯部東地区の日枝神社・磯部四ツ谷地区の日枝大神に於いて、総代世話人参列の中、春の例祭が斎行されました。

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どちらのお社に於いても、大山咋神(おおやまくいのかみ)という山の神様をお祭りしております。
その総本社は滋賀県の日吉大社です。

なぜ大山咋神を日枝神社にお祭りし、また日枝大神と呼ぶのでしょうか。

それは、もともと大山咋神様は滋賀県の比叡山全体の神様だったからです。
後々に比叡山に天台宗の総本山である延暦寺が建立されると、その守護神として祀られ、山王大権現(さんのうだいごんげん)と呼ばれるようにもなりました。
その為、大山咋神様の別名を「山王(さんのう)様」とか「ひえ大神」と呼んだり、この神様を祀る神社を「ひえ神社」と言うのです。
「おおやまくい」という名前は「大きな山の杭=山全体を支配する」という意味と「山々の樹木や田畑の成長を促す」と言うがあります。
どちらの意味にしても、山の壮大なパワーをその御神徳とされております。
また、大山咋神様は稲の稔りの神様と水の神様の子供ですので、五穀豊穣の御神徳も併せ持っている神様であります。

また、東・四ツ谷地区周辺には田畑が広がっておりますので、農作物の実りは重要なものでありました。
例祭で読み上げる祝詞では、農作物の稔りが豊かでありますように、そして氏子の皆さんが安泰でありますようにという内容を読み上げます。

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例祭も滞りなく斎行されたあとには、直会が開かれます。
直会では、神様にお供えした食べ物やお酒を下げて、お祭に参列された皆さんで食べたり飲んだりして神様の御力を戴き、また皆さんが仲良く同じものを食べ、飲む事で地域の人々のコミュニケーションをより深めようとする場にもなるのです。

ちなみに亀ヶ池八幡宮では、御祈祷をお受けになられたご本人様に、お米の入った御神供をお渡ししておりますが、それも直会を意味しておりますので、どうぞご家族皆さんでお召し上がり下さい。