本日は午後より、鮮魚鎮霊感謝・商売繁盛祈願祭が行われました。

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鎮霊と言うと難しく思われますが、一般的に言う魚供養祭の事で、市内の鮮魚店や割烹・料亭の方から祈願祭を頼まれます。
亀ヶ池八幡宮の主祭神(中心となっている神様)は八幡大神さまですが、配祀(ご本殿内で一緒にお祭している神様)として保食神(うけもちのかみ)さまという食べ物の神様をお祭しておりますので、割烹や料亭の方の御祈願があるのです。
今では、お魚屋さんに行けば一尾丸ごと並んでいたり、スーパーに行けば切り身となって並んでいたり、所によると切り身にした上に小骨まできれいに取り除かれた物が並んでいるといいます。
しかし、もとを辿ってゆきますと、漁猟は古くは縄文の時代より行われ、最初は貝を採る事から始まり、その後は魚を採るようになりました。
バーベキューのように、串刺しにして焼いただけの簡素で原始的な調理法から時代を経るに従って、刃物を使いその身を捌き、調味料で味を調え、美しく盛りつけるなど、技術が発展してゆきました。
更には栄養学の発達によって魚にはカルシウムやDHA、目に良いとされるタウリンや高血圧予防に良いEPAといった栄養も豊富である事が解明され、改めて海の恵み、魚から戴く恵みに感謝しようという祭事であります。

普通に食卓に上がっているお魚ですが、今一度その恵みに感謝して「いただきます」と手を合わせ、食事をいたしましょう。