本日は五年祭のご奉仕が亀ヶ池八幡宮参集殿神殿の間にてございました。

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五年祭は年忌祭の一つです。年忌祭とは、故人のお御霊が神葬祭によって御霊璽にお遷りになったあと、祖先神・祖神(おやがみ)さまとして安らかにお鎮まりになり、日頃ご一家・ご一族をお護りいただいていることに感謝申し上げ、故人がさらに安らかならんことと、更なる御守護を祈るお祭です。

お亡くなりになってから5年が経った頃に行います。故人の御霊はこのように年忌祭を行い、節目節目にお慰めし、日頃の感謝を伝え、お祭を重ね清められることにより清浄な存在となり、子々孫々を守護する神様となっていくのです。

さて、ここで服忌(ぶっき)の心得についてお話しします。

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日頃ご質問をいただくことの多い、ご親戚またはご家族様が亡くなった後の神棚のおまつりについてですが、喪家(弔いを出した家)にあっては、神棚を白紙で覆って神祭りを遠慮し、故人の御霊のお祀りに集中をさせていただきます。この期間を服忌期間と言い、喪家は50日です。この間は地域の祭礼行事や結婚式やお宮参りなどの人生儀礼へは参加を遠慮いたします。また一年間を喪中とし、年賀状を含む年賀の挨拶、正月飾りは当年度行わないようにします。

服忌期間を過ぎたら神棚の祭は再開します。

喪家以外の服忌期間は次の通りです。父母・夫・妻・子については50日、曾祖母・孫・兄弟姉妹は30日、曽祖父母・曾孫・甥・姪・叔父叔母は10日、その他親族は3日、特に親しい友人知己は2日間です。喪家以外の服忌中は、祭礼行事や人生行事を遠慮します。

これは亡くなった日から数えはじめます。

これらは地域によって異なりますが、またお気持ちによって違った服忌期間があってもよろしいでしょう。まず大切なことは故人を偲ぶ気持ちです。
ただ、神社へのお参りや神棚のお祭を一年間行わないなど、神様への失礼にあたる誤解はなきようにしたいものです。