秋、益々深まってまいりましたね。

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境内には、御神木でございます夫婦大銀杏の黄色に色づいた葉っぱで彩られております。 

本日は、二十四節気のうちの一つであります、小雪です。
暦の上では冬ということになっておりますが、まだそんなに寒くなく雪もちらつかないという事で「小雪」という名前がつけられました。

これが12月になり、本格的な寒さが到来いたしますと「大雪(だいせつ)」となります。

さて。
本日は、亀ヶ池八幡宮の兼務しております天満宮(南区当麻鎮座)に於きまして、七五三成長祈願と、新穀感謝奉告祭がございました。
天満宮の御祭神はご存知菅原道真公であらせられます。
平安の世では怨霊として恐れられましたが、立派なお社が建立され丁重にお祀りされ、そして時代の変遷ともに、その功績等によって学問や正直の神様としてお祀りされるようになりました。

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七五三のお祝い子さんと一緒に記念撮影
学問と正直の神様である天神様に、お子様の健やかなる成長をはじめ智深く正直な人間になりますようにと御祈願申しあげいたしました。
また七五三祈祷の後は、新穀奉告祭が亀ヶ池八幡宮禰宜によって厳粛に斎行されました。

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天満宮拝殿

先日亀ヶ池八幡宮に於いても御神前に新穀(新しいお米)をはじめ、里で取れた野菜や果物の初物をお供えして恵みの感謝のご報告をいたしましたが、天満宮に於いても新穀をはじめとし、当麻地区・天満宮の氏子地域で取れた沢山の農作物をお供えし、感謝をご奉告申し上げ致しました。

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祭典後、斎主以下総代世話人の皆さんとの記念撮影
新穀と言いますれば。
本日11月23日は一般的には、勤労を尊び、生産を祝い国民がお互いに感謝しあう日「勤労感謝の日」でありますが、新嘗祭の日でございます。

新嘗祭というのは、11月23日が勤労感謝の日と呼ばれる以前の呼び名でございます。
古い呼び名ですが、我々神職の間では非常に重要な日であります。

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この、新嘗祭というのは春に天皇陛下によってお田植えされた稲を天皇陛下御自ら御刈り取りされ、天照皇大御神を初めとした八百萬の神様にお供えし、尚且つ陛下御自ら食されます。
それは、皇室の祖神である天照皇大御神が子孫のニニギ命に「稲を植えて下界の食べ物として育て、お食べなさい」というお言葉によるものです。
天皇陛下が神様と新穀をお召し上がりになられると言うことは祖先と同じものを食べる、祖先の残してくれたものへの大切さを受け継いでいくことに他なりません。
皆様方も、お米の有難さや大切さを祖先の残してくれたものへの感謝を思い返しましょう。