本日は平日で御座いましたが、大安吉日という事もあり境内は七五三のお参りをされるお祝い子さんと、ご家族様で大賑わいでございました。

さて。本日は七五三のお祝いには欠かせない「千歳飴」についてお話したいと思います。

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亀ヶ池八幡宮でお渡ししている千歳飴
千歳飴は、縁起の良い紅白の色の「長寿」の願いをこめた細長い飴です。江戸時代に七兵衛という飴屋さんが売り出したのが始まりといわれております。
飴自体、紅白のおめでたい色をしていますが、その飴を入れる袋も大変豪華でめでたいデザインとなっています。
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千歳飴袋
千歳飴の袋には、一体どんなものが描かれているのでしょうか。
一緒に見てみましょう。

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こちらが、少し拡大した写真です。
上から「熨斗」「鶴」「松」「梅」「高砂」「竹(笹)」「亀」が描かれているのです。

「熨斗」は、のしあわび。結婚式の結納などおめでたい席にて登場します。ご祝儀袋の右上にも描かれています。

「鶴」「亀」は、鶴は千年・亀は萬年という言葉から、祝い事や慶事などの象徴とされます。

「松」「竹」「梅」は、おなじみ「松竹梅」の意味があります。古くは歳寒三友(さいかんのさんゆう)という中国の絵画の題材に使われる植物で「松も竹も、一年中青々として色褪せない」「梅は冬の寒い時期に花を咲かせる」というところから、生命力に溢れているとされ好まれました。

「高砂」というのは、真ん中に描かれた白髪のお爺さん・お婆さんのことで、共白髪とも言います。

これはお互いに白髪になるまで長生きしようという長寿の意味があります。
また、手に持っている箒と熊手には「百(掃く)歳まで・九十九(く)歳まで」という意味と、箒で邪気を祓い、熊手で福を掻っ込むという、長寿と幸福を祈る意味もこめられている、といわれています。
自分の子供が無事に成長していく事は勿論のこと、幸せ一杯に育って欲しいという意味が、この千歳飴の袋にはこめられていることで御座いましょう。
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七五三のお祝い子さんだけでなく、お子様のお土産などに、千歳飴を贈られては如何でしょう。