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玉垣沿いや境内の金木犀(きんもくせい)が花を咲かせ、なんとも良い香りが漂っております。
どうぞ、秋の気配を感じにお参りにお越し下さい。

さて、秋は稔りの季節です。
ナシやリンゴ、ブドウやクリが秋の味覚として知られてますが、やはり秋の稔りの象徴といえばお米!

相模線に乗っていると、相武台下駅を過ぎたあたりから一面に田んぼが広がりますが、今の季節、黄金色に輝く田んぼを見ると幸せな気分になります。
そして、各地の田んぼでは、今頃は稲刈りが行われている事でしょう。

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先日、崇敬の念の篤いお参りさんから稲穂とともに今年の新米が奉納されました。

この初めて収穫された稲穂を「初穂」といい、後の「初穂料」の語源です。

稲・お米は神話の時代、天照大御神が孫のニニギノミコトを地上に派遣する時に「高天原で食べているこのお米を地上でも作ってお食べなさい」と持たせました。
そして、ニニギノミコトは地上に降り立つと稲を上、我々の住むこの地上を「豊葦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)」と名づけました。
「葦が沢山生えるが如く、豊かに稲が稔る国」という意味です。

そのような事から、稲・お米は神様にお供えする食べ物の中でとても大切なお供え物である事から、お米で作るお酒やお餅も必ずご神前にお供えをするのです。
亀ヶ池八幡宮で御祈祷を受けられた方には御札・御守りとともに、御供物袋に入ったお米をお渡ししてます。
これはどういう意味かといいますと、このお米は御神前に上がったお米で、これを家族でおあがりになることで、ご本人様はもとよりご家族様が神様のご加護を戴くという意味です。

また、古来より何かお祀り事を行なうとき、各家からお米を持ち寄って行なってました。
しかし、時代が変わるにつれ、お祀りを行うに当たってお米からお金へと代わりましたが、神様にお納めするお金はお祝い袋に包み、その上に「初穂料」と書くのです。

それは、「初穂と同じくらい気持ちのこもったもの、特別なものです」という意味があるからなのです。